【本の感想】GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代

本のレビュー


今回読んだ本のテーマは「親切」です。

本書がざっくりと主張していることは、他者へ与えることが、社会的な成功を収めるポイントだということです。つまり、相手に対して率先して親切にし、相手が欲しがっているものを与え続けることです。

ギブ&テイクという言葉は、どなたでも聞いたことがあるはずです。

意味は、「こちらが何かを与えた代わりに、別のものを貰うこと」。日常生活で何かを手に入れる時は、この原則を守らなければいけません。


仕事と買い物、娯楽で、ギブ&テイクを表すと、下記のようになります。

ギブ(あなたが貰う)テイク(あなたが差し出す)
仕事お給料時間、労働力
買い物品物・サービス時間、お金
娯楽楽しみ・快感など時間、お金

お金や物が相手の時は、ギブ(貰う)と、テイク(差し出す)が綺麗に一致しています。では、人間関係が複雑に絡み合う世界ではどうでしょうか。


例えば職場では、
頼まれた仕事を完璧に仕上げたのに、評価を横取りされた。面倒な仕事を押し付けられ、自分だけ残業せざるを得なくなったなど、ギブアンドテイクが崩壊している場面は、珍しくないのではないでしょうか?


そんな世界だからこそ、差し出す人間は貴重で、成功するのです。さらに本書には、搾取してくる人にどう対応すべきか、まで載っています。

本書によると、人はギブアンドテイクの観点から下の3種類に分類できるそうです。


ギバー:人に惜しみなく与える人。少数派
■テイカー:自分の利益を最優先させる人。大多数の人がこれに該当
■マッチャー:損得のバランスを考える人。少数派

みなさんはどれかにあてはまるでしょうか。また、あなたは最近、誰かに親切にしたことを1つ思い出せますか? 


ちなみに管理人は、この本を県立図書館で借りました。
有名なベストセラーな本、であるということも紹介しておきます。


1回5分間の親切を心掛ける

本書では、ギバー(与える人)が社会的にどれだけ成功するのか、逆にテイカー(自分の利益を最優先にする人)がどんな末路を辿るのかについて書かれた本です。


よって本書を読んでいると、必然的にギバーを目指そうということになり、実際になるためにはどうすれば良いのか?と考えさせられます。

ギバーに近づくための答えの一つが、1回5分間の親切を積極的に心掛けてみよう、ということでした。

いきなり寛大になれなくても、小さいことから




世の中の多くの人がマッチャーです。あなたがマッチャーだったとしても、いきなりギバーとして振る舞うことはとっても大変なことです。心も行動もガラリと変えることになり、頭では理解していても実行するのは、簡単ではありません。


いきなりギバーのように寛大になれなくても、まずは、自分ができる範囲で、小さいこと(簡単な親切)から始めてみてね、という感じでいきましょう。

管理人は今日早速、職場で他の人の探し物を手伝ってみました。親切は、した側も良い気持ちになります👍


人間関係は、自分のためでなく、すべての人のために作る

人に会おうとするときは、その人に会うための理由(狙い)があるはずです

人は、誰かと会うとき、その人に会うための理由を必ず持っています。悩みを聞いて欲しい、好きだから会いたい、おもしろい、何かを解決して欲しい。。。

誰かと会うときは、自分の得だけを考えるのでなく、相手にとっても得になるようなコミュニケーションをしましょう。


極端な例として、「分からないことを質問する」を例にします。

コミュニケーションの仕方はする場所によって異なるもの



インターネットではコミュニティに疑問を書き込むと、誰かが答えを書き込んでくれます。そしてたいがいの場合(全てがそうではありませんが)、質問者と回答者の付き合いはその場限りで、とても便利で合理的な世の中です。

しかし、リアルの人間関係ではこうはいきません。実際に人と会って、悩みの答えをもらったら、その場からさようなら、と離脱する人はいません。そんなことをしたら、なんだあの人は、と思われ、そこで人間関係は終わりになってしまいます。相手には、あなたと会うメリットが、何もないからです


最近ではインターネット社会になり、私たちはネット上と、リアルな人付き合いの2種類のコミュニケーションの仕方が求められています。しかし管理人は、上記の例え話のように、それらのコミュニケーション全くの別物だと考えています。


リアルでこの人にまた会いたい、お友達になりたい、と思ってもらうためには、自分がその人にとって面白いとか、価値のある人と判断してもらうことが必須です。


このブログも、また見に来たい!と思われるブログであって欲しいですね。

ギバーは、テイカーに対してマッチャーとして振舞うべき

ギバーには、避けるべき大敵がいます。与えずに搾取してくるテイカーです。

ギバーが食い物にされないための防衛策として、テイカーにはマッチャーとして振舞うべき、と本書に書いてあります。

前提として、テイカーは自分の利益のためだけにギバーから搾取するため、やがて善良なギバーは、疲弊します。例えるなら、ゲームでの弱点属性のようなもので、テイカーは、ギバーの弱点です。

そうならないためにも、あなたが相手をテイカーだと見抜いたら、マッチャーとして対応すべきです。そうすると、テイカーはこの人は何もギブしてくれないな、、とやがてあなたから搾取してくるのをやめます。


与えることの大切さを説いておいて結局駆け引き? と思っている方もいるかもしれませんが、社会的な成功を収めるための観点から見ると、管理人は一理あると感じています。

結局、自分の身は、自分で守るしかありません悪意があって近寄ってくる相手にまで、親切をする必要はないでしょう。

管理人は、テイカーに親切にしてところで、社会的な成功には繋がらないとは考えます。


さらにこのことは、ギバーへの警告だけでなく、テイカーへの忠告でもあるのではないでしょうか。

テイカーが、ギバーやマッチャーに親切にしてもらえるのは、最初だけです。本性を見破られたら、圧倒的多数のマッチャーが、自分を犠牲にしてまでテイカーを制裁します


本書では面白いことに、本物のお金を使って、マッチャーの行動を調べた実験について記載がありました。その実験の結果では、マッチャーはテイカーに対して、自分の分け前を犠牲にしてでも、テイカーを懲らしめる方法を選ぶという結果が出ているそうです。



人気マンガの「鬼滅の刃」でも、同じ意味合いのセリフがあります。



人に与えないものはいずれ人から何も貰えなくなる

率先して親切することは、誰にでも簡単にできることではないです。まずは、できる範囲で人に親切にしていきたいところです。

それでは、また次の記事で。

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